アイスクリームと聞くとカロリーや脂肪を気にして、ダイエット中ならば控えるべきと考える人も多いはず。
しかし、アイスクリームには和菓子や他のお菓子と比べて栄養もあり、ダイエット効果のある成分が含まれているんです。
摂取カロリーを控えて消費カロリーを増やす、というのがダイエットの基本と言われていますが、低カロリーなものばかり食べていると長く続かなかったり、逆にそれがストレスとなってリバウンドしてしまったりと失敗につながりやすいのも事実ですよね。
そこで今回は、アイスクリームを使ったダイエットの方法や、得られる効果、選び方などをまとめてご紹介していきます。
スイーツ好きにとってはまさに夢のようなダイエット法となっています。
「今までダイエット中だからアイスは我慢してた」と食べるのを控えていた方も要チェックです!
目次
アイスクリームダイエットとは
アイスクリームダイエットとは、食事をアイスクリームに置き換えて行うダイエット法です。
ダイエット中ならば、ほとんどの人が甘いものやスイーツを我慢してしまうはず。
ましてやアイスクリームなど、脂肪分も多くて「ダイエット中に食べたら負け」なんて思っている人も多いのではないでしょうか?
しかし、アイスクリームダイエットでは逆に、その糖分や脂肪分を賢く利用することでダイエットに活用していきます。
疑う気持ちもわかりますが、アイスクリームに含まれるダイエット効果を知れば、きっとあなたも納得できるはずです。
今まで食事制限で上手くいかなかったという人は一度挑戦してみる価値があるダイエット方法かもしれませんよ。
ダイエットにおすすめのアイスの選び方
アイスにもいろいろな種類があるのはご存知でしょうか。
乳脂肪分をほとんど含まない「氷菓」や、乳脂肪以外にも植物油脂が使われることもある「ラクトアイス」、乳脂肪分を3%以上含む「アイスミルク」、そして乳脂肪分を8%以上含んでいる「アイスクリーム」に分けられています。
もっとも乳固形分と乳脂肪分が含まれているアイスクリームタイプが、カロリーも多く含まれているのではないと考えてしまいがちですが、実際のところカロリーが高い商品に多く見られるのはラクトアイスのタイプです。
そのため、アイスクリームダイエットには、脂肪分の質が良く栄養価も高い「アイスクリーム」を選ぶようにしましょう。
また、余分なカロリーなどが入っていないバニラアイスがおすすめです。
ちなみに、カロリーや糖質を低くしたアイスも売られていますが、ここでは脂肪分を使ったダイエット方法をご紹介しているため、アイスクリームタイプを推奨しています。
アイスクリームダイエットの効果
タンパク質と脂質で代謝が活性化
アイスクリームの乳脂肪に含まれているタンパク質には、代謝を活性化させる働きがあるとされています。
年齢を重ねると基礎代謝が低下したり、筋肉量が減少してしまうなどといった理由から、徐々に痩せにくい体へとなってしまうので、タンパク質の摂取は欠かせません。
タンパク質の多い食品の一つとしても知られているアイスクリームなら、必要な栄養素を補いながら健康的にダイエットに取り組むことができます。
体が冷えると代謝がアップ
冷たいものを食べると体のメカニズムが反応して、低下した体温を元に戻そうと代謝が向上するようになります。
そのため、アイスクリームを定期的に補って体を冷やすことは、代謝が悪くて痩せにくいという悩みにも有効である場合があります。
もちろん冷やし過ぎはさらに基礎代謝を低下させてしまう恐れがあるため、適度な量を守るようにしましょう。
乳糖が脂肪が付くのを防ぐ
アイスクリームに含まれている乳糖には、皮下脂肪や内臓脂肪の増加を抑制する働きがあるといわれています。
また、カルシウムやマグネシウムの吸収率を高めて骨を丈夫にする効果や、乳酸菌を増やす整腸作用があることから便秘の解消にも効果が期待できます。
しかし一方で、日本人の約2割以上が乳糖を消化できずに腹痛を招いてしまう乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)であるといわれているため摂取には注意も必要です。
アイスクリームは血糖値の上昇が緩やか
アイスクリームはその他の洋菓子や炭水化物に比べて血糖値の上昇がゆるやかな傾向にあります。
そのため、脂肪を蓄積するインスリンの分泌を抑えることができ、アイスクリームの脂肪は蓄積されにくく、エネルギーとして消費されやすいのです。
脂質不足は、空腹を感じやすく溜め込みやすい体の原因を作ってしまう可能性があります。
アイスクリームで必要分だけを摂取して、ダイエットに成功しやすい体つくりを目指しましょう。
脂質を適量摂取して食べ過ぎ防止
ダイエット中だと避けてしまうことも多い脂肪分ですが、適量ならば問題はありません。
むしろ必要量を摂っていないと、体が栄養不足と勘違いして無駄に溜め込みやすい体質へとなってしまいます。
また、脂質を補うことで空腹感を感じにくくなり、食べ過ぎの抑制にもつながります。
カルシウムがストレスを緩和
アイスクリームの主成分となる牛乳にはカルシウムが豊富です。
カルシウムがイライラを抑制し興奮を鎮めてくれる作用があります。
ストレスは内臓機能の低下につながり代謝を下げてしまう危険性も。
アイスクリームは美味しくカルシウムも取れるため精神を安定させるのに最適で、リバウンドの防止にもつながります。
脳が活性化する
アイスクリームを食べると脳が覚醒し情報処理能力が向上するといわれています。
また、頭がすっきりと気持ちもリフレッシュできるため、目覚めの改善にもつながります。
朝食にアイスクリームを食べれば脳が活性化して、朝の仕事や勉強も効率よくこなせるようになるかもしれませんね。
アイスクリームダイエットのやり方
アイスクリームダイエットは、アイスクリームを朝食に置き換えるだけのダイエット法です。
乳脂肪分が12%以上のアイスクリームを、1日100g(およそ180kcal)を目安に摂るようにしましょう。
トッピングは自由ですが、カロリーが増えすぎないように注意してくださいね。
朝食にアイスクリームを置き換えると、摂取カロリーが抑えられるだけでなく、アイスクリームに含まれている糖分により脳が活性化されたり、基礎代謝を上げるなどといったさまざまなメリットがあります。
また、できるだけハーブティーなど温かいものも一緒に摂るようにすることもおすすめです。
温かいものを食べると体が冷えすぎてしまわないようにコントロールができ、満足感も得られて食べすぎの防止にもつながります。
夜に置き換えるのはダメ?
夜にアイスクリームを食べる方法もありますが、睡眠前は代謝が下がっていく傾向にあるので残念ながらおすすめできません。
また、寝る前に胃腸が刺激を受けて活性化してしまうと睡眠を妨げてしまう恐れもあります。
浅い眠りではレプチンと呼ばれる痩せホルモンの分泌を低下させてしまう危険性もあるため、できるだけ控えるようにしましょう。
バニラ味がおすすめ
アイスクリームダイエットで推奨しているのはバニラ味です。
バニラに含まれるバニリンには、リラックス効果や食欲を抑制する香りがあるとされており、アイスクリームの食べ過ぎを防止する効果が期待できます。
チョコ味などには余分なものが入っていることも多いため、できるだけ避けた方がよいでしょう。
また、バニラアイスにはタンパク質や脂質をはじめ、カルシウム、カリウム、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンD、ビタミンB群、βカロテンなどの栄養素も含まれているため健康的にダイエットが行えます。
アイスクリームダイエット効果をアップさせる食材
アイスクリームは相性の良い食品が多いのもメリットです。
ダイエット効果が得られる食品を組み合わせて相乗効果を生み出し、効率的なダイエットに取り組みましょう。
ドライフルーツ
ドライフルーツには豊富な食物繊維が含まれているため便秘の解消に効果的です。
噛み応えもあって満腹感が得られやすくなり、アイスクリームだけでは満足できない人に向いています。
さらに、カリウムも豊富なためデトックス作用が期待でき、むくみの改善にもつながります。
アーモンド
アイスクリームに入れると食感のアクセントにもなるアーモンド。
アーモンドには食物繊維が豊富含まれており便秘の解消にも役立ちます。
ビタミンEが豊富で抗酸化作用もあるため、美肌効果やアンチエイジング効果が期待できます。
生姜パウダー
生姜は体を温める効果があるため、アイスクリームを食べても芯まで冷やさず、冷え性にも有効です。
また、生姜には脂質や糖質が体内に吸収されることを防いでくれる効果も期待できます。
鼻から抜けるような生姜の香りと辛みがクセになる大人向けのアイスがつくれます。
シナモンパウダー
シナモンの成分に含まれる桂皮アルデヒドが血行を促進して体温と代謝を向上します。
発汗作用や利尿作用もあるため、高いデトックス効果が期待でき、美容にも有効です。
また、コレステロール値を改善する働きや、腸内を整える働きにも効果が期待できるといわれています。
甘酒
アイスクリームに甘酒を入れると、冷たいものを食べていながら体が温まりやすくなります。
コウジ酸が豊富に含まれており、脂質の代謝促進、デトックス効果、整腸作用などの優れた効果を持っています。
甘酒だけだと苦手という人でも、アイスクリームと合わせると味もまろやかになり食べやすくなるためおすすめです。
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オリーブオイル
血中コレステロールと中性脂肪を減らしてくれるため、血行が良くなり代謝も促進されるといわれています。
整腸作用があるため便秘の改善にも有効である他、美髪や美肌への効果も期待できます。
やや高めの価格となってしまいますが、効果の高さを考えるなら良質なエキストラバージンオイルを使用するのがおすすめです。
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塩麹
乳酸菌による整腸作用をはじめ、デトックス効果や疲労回復効果、美肌などのアンチエイジング効果を期待することができます。
また、塩麹にはビタミンB群が豊富で、精神を安定させる働きや、三大栄養素の代謝を促す効果も得られると考えられています。
アイスクリームと合わせるとリッチでマイルドな味わいになりおすすめです。
アイスクリームダイエットで成功した人の口コミ
アイスクリームダイエットの注意点
食べ過ぎに注意
ダイエットにも活用できる食品とはいえ、アイスクリームを食べ過ぎてしまうのはもちろんNGです。
また、それだけを食事代わりに食べ続けるのはもってのほかですので絶対にやめるようにしましょう。
カロリーオーバーだけでなく、栄養が偏ってしまい不健康を招く危険性があります。
アイスクリームダイエットはあくまでも脂肪分や腹持ちを利用したダイエット方法であることを忘れないでくださいね。
購入するときはコーンじゃなくてカップで注文しよう
アイスクリームについているコーンって持ちやすくて食べやすいですし美味しいですよね。
しかしこの「コーン」部分、実は50kcal~100kcalほどあるとされており、意外とカロリー高いためダイエット中には不向きなんです。
そのため、市販のアイスクリームに飽きてきて、もしアイスクリームショップで購入するようなことがあれば、コーンを付けずに「カップ」で購入するようにしましょう。
それだけでもカロリーを少なからず抑えることができますよ。
アイスクリームダイエットのまとめ
アイスクリームダイエットについてご紹介してしてきました。
最初は「なんて思い切ったダイエット方法なんだ!」と驚いた方も多いと思いますが、アイスクリームでダイエットできる仕組みを知って、その概念も覆されたのではないでしょうか。
我慢することの多いダイエット中には、甘いものを我慢するだけでさえ大きなストレスとなってしまうことも少なくありません。
ストレスを抱え込んでしまうと後から食欲が爆発して、リバウンドにつながってしまう危険性もあります。
ダイエット中は適度なストレス発散が肝心ですが、甘いものを食べるのが好きであった場合、コントロールすることはかなり難しいことです。
しかし、アイスクリームダイエットなら、そのストレスや心配が要らず、ダイエットに取り入れることで食欲のコントロールにもつながります。
甘い物やスイーツが好きという人は、アイスクリームを賢く活用してダイエットの役に立ててしまいましょう。